
リンゴ高密植栽培
High Denstiy Planting
高密植栽培への変遷
1917 イギリス イーストモーリング試験場でM.9台木開発
1968 オランダ ウェルトハイム博士ら スレンダースピンドル仕立てが起源
≒1955(S30年代後半) 農水省果樹試験場よりM.9ほか台木を導入
1963(S38) 取り木繁殖を開始
1970(S45)~ M.9 ⇒ CLSVを熱処理にてフリー化 ⇒ 後に「M.9ナガノ」命名≒1980(S50年代中頃)
M.9+マルバを主体に普及 125~166樹/10a
ふじ ;強樹勢≒バーティカル・アキシス
つがる;弱樹勢≒スレンダースピンドル
↓
マルバ付きでは樹形を長期間維持することが困難
1988(S63) M.9ナガノからCLSV、SGV、SPV、PSBの4種類のウイルスをフリー化
1995(H7~8) 県関係者らによるイタリア南チロルを視察
1996(H9~) ①「新わい化栽培」を推奨
※M.9ナガノ台木と2年生フェザー苗を基本、地上から70%程度管理できることを主な目標とした。
成園時には4.5トン/10aの収量。
②オランダからM.9T337、M.9FL56を導入
1990年代後半 南チロルでは、更なる収量増と早期成園化を主な目標で、トールスレンダースピンドルに変わる
毎年、リンゴ面積18,000haの内、600ha以上が改植される 2002(H14)
M.9ナガノ、M.9naVF157、M.9NAKB T337、M.9 FL56、Pajam 1のM.9系統比較試験を開始
1995(H7)頃? オランダでは、フェザー苗が生産流通。「snip-tree」or「knipboon」と呼ばれ、1本棒苗は不人気で生産
されなくなる。
2006(H18) JA長野県営農センター発足 ⇒ 生産振興の柱として、当時「新わい化栽培」を推奨する
果樹試、原種センターでリンゴ種子30,000粒をは種
2008(H19) ①市販苗(M.9マルバ付き)を用いて、フェザー苗の養成を始める。
②VF-M.9の取り木ほ場を設置
③本年より南チロル視察を開始
2009(H20) ①新わい化モデルほ場設置(6カ所) 列間4m×樹間1.25~1.5m
②7JAでM.9取り木ほ場を設置
③9JAでフェザー苗養成
2010(H23) 県単事業で、県内苗木商が初のフェザー苗を生産配布 (~H25)
2011(H24) 新わい化栽培と高密植(わい化)栽培を区別し推進する
現在の高密植とは・・・
列間3.0~3.5m×0.5~0.8m=約600~350本/10a
(南チロルのスタンダードは、300本/10a)
2016(H28) 年間約10万本流通 250ha普及/約8,000ha
2024(R6) ①520haまで普及
②M.9台木の取り木ほ場は約1.7ha 生産本数は年間約10万本を超える <全農長野 生産委託分>
③フェザー苗生産本数 6万本<全農長野 生産委託分>